今回は蒸煮窯についてご紹介していきたいと思います

蒸煮窯は、主に食品を扱う工場において利用されている装置ですが、果たしてどのようなものを指すのでしょうか。

今回は蒸煮窯の用途や特徴、どのような場面で用いられるのか。蒸煮窯を導入することで企業においてどのようなメリットがあるかについてご紹介していきます。

蒸煮窯の導入を考えている企業の担当者の方はもちろん、蒸煮窯がどのようなものか知りたい方も、ぜひ本記事を最後までご覧ください。

蒸煮窯とは?

蒸煮窯は、主に食品を扱う装置です。

まずは、蒸煮窯の用途についてご紹介していきます。

食品を素早くふっくらと煮上げる機械

蒸煮窯とは、簡単に言うと「食品を素早くふっくらと仕上げるための機械」です。

特に、機能性の高い蒸煮窯では柔らかくムラなく、そして素早く製品を仕上げることができ、腹割れもなく、ふっくらと食品をきれいに仕上げることができます。

また、圧力を調整しながら蒸煮を行うことができる蒸煮窯ならば、通常蒸煮窯を導入していない工場での作業に比べて、大幅な時間短縮も期待できます。

窯内部の清掃を容易に行うことができ、清掃面でも簡単かつスピーディに行うことのできるものもあります。

優れた蒸煮窯は蓋の開け閉めを押ボタンにて行うことができ、ほぼ全自動かつ安全な作業を行うことができます。

蒸煮窯はさまざまな場面で活躍し、操作性も非常に高く、簡単な操作で安全に作業を行える点が本当に便利なので多くの工場で重宝されています。

 

どんなものを煮る?

ここからは蒸煮窯を使えばどのような製品を作ることができるのかについてご紹介していきます。

先ほど、蒸煮窯は「さまざまな用途で用いることのできる」装置であるとご説明しましたが、蒸煮窯を使って製造できる製品には大きく分けて3種類あり、順番にご紹介していきます。

 

大豆などの豆類

蒸煮窯製造することのできる食品の代表例として、大豆などの豆類があります。

豆は基本的に煮るという調理法で食べられることが多い食品ですので、ほとんどの工場における大豆などの豆類を調理する作業は蒸煮窯を用いて行われます。

また、豆類の皮にはまれに毒が存在することもあり、それは蒸煮窯を用いて高温で処理することにより解毒・消毒できるので安全性も非常に高まります。

ラーメンのスープなどのつゆ

ラーメンのスープをはじめとした、つゆなども蒸煮窯を用いて煮込まれることの多い食品です。

なぜ蒸煮窯を用いるのかと言うと、素早く大量に生産をすることが可能になるということがまずあります。

ラーメンのスープなどの汁物は需要が高く、どの食品会社においても人気商品なので、大量に製造する必要があります。

また、大量生産ができるだけでなく、「均一に火を通すことができる」というのも大きな理由の一つです。

ラーメンのスープは数多くの企業が競合し、より良い製品を作ろうとしているのもあり、味においては少しの妥協も許されません。

ラーメンスープを作るにおいて「均一に火を通す」というのは 雑味を生じさせないために非常に重要なポイントとなるのです。

多くの大手食品メーカーがラーメンなどの麺類の汁を生産するにあたっては、蒸煮窯を用いて生産されることが多く、コンビニの商品などでよく見かける、「ラーメン屋のラーメンを再現する!」というようなシリーズの商品などを生産する際はラーメン屋の店主から蒸煮窯を用いて生産することができるか、逆に問い合わせがあることもあるそうです。

美味しい製品を作るにあたって、蒸煮窯を用いることはもはや必要不可欠ともいえるでしょう。

佃煮などの煮物

佃煮などの煮物も、蒸煮窯を用いて生産される商品を一つです。

これはラーメンスープなどの汁もの製品にも通ずるものがあるのですが、佃煮も均一に火を通すことができなければ簡単に焦げてしまいます。

佃煮は、小魚などのとても小さな食品をまとめて煮る食べ物ですので、火の通りのバランスが悪いと「一部は焦げていて一部が火が通りきっていない」という場合もあるので、こうして大規模でまとめて均一に火の通すことができる蒸煮窯を用いることは非常に理にかなっているのです。

「圧力鍋の大きい版」とも言えます

蒸煮窯を用いれば、様々な商品をまとめて煮ることができるのはここまでご紹介してきた通りですが、蒸煮窯は製品によっては効率的に圧力を食品にかけることもできます。

いわゆる「家庭用の圧力鍋を大きくした」ような機能を果たすこともできるのです。

圧力をかけることができれば、硬さのある食品も短時間で煮込むことができるので、角煮や豚足などの商品を生産することができるのです。

どんなメリットがある?

ここまで蒸煮窯を用いてどのような食品を煮込むことができるかや、その特徴についてご紹介してきました。

ここから蒸煮窯を用いるメリットについてご紹介していきます。

ムラなく、均一に炊ける

まずは、こちらはラーメンスープなどのつゆ、煮物などの項目でご紹介していますが「ムラなく均一に炊ける」

というメリットです。

ご紹介してきたような商品だけでなく、ありとあらゆる食品はムラなく均一に炊く必要があります。
炊き方にムラがあると、食品のロスや、場合によっては消費者からのクレームに繋がる可能性もあるので、確実にムラなく均一に炊ける蒸煮窯を用意する必要があります。

短時間で炊くことができるということは、色の変化も少なくなるということです。

長い時間食品を炊き続けると、変色してしまう場合もあります。

変色してしまった食品は消費者の購買意欲を減退させてしまいますし、売り上げを妨げてしまいます。

味や栄養成分に変化がなかったとしても、食品において「見た目」というのは非常に大切な要素です。

変色しやすい食品を扱う際にも、短時間で調理することができ、見た目のおいしさを保つことができるというのも蒸煮窯に求められるポイントです。

品質を保つことができる

大量の食品を、圧力をかけて短時間で一気に炊き上げるということは、品質を保つという面でも非常に大切です。

食品の加工に時間がかかるということは、材料によっては最初の作業と最後の作業の間に時間がかかり、最初の作業で使った食品と、最後の作業で使った食品の鮮度の差が生じてしまいますし、安心して品質の高い商品を消費者に届けることができなくなってしまいます。
しかし、蒸煮窯を用いることで、スピーディーかつ大量に食品を加工することができるので、生産者側も消費者側も安心して利用することができるのです。

食材の軟化、殺菌時間も短縮

 

圧力鍋を使って料理をしたことがある方なら分かると思いますが、豚の角煮や、牛すじのように固いものでも柔らかくすることができます。

これは圧力を用いて調理する方法ならではで、圧力をかけるにあたって実は殺菌効果もあるのです。

特に大豆などに付着している耐熱菌の殺菌は100°c以上の加熱が必要になるのですが、蒸煮窯を用いることで100°以上の加熱が可能なので、大豆の殺菌を迅速に行うことができるのも大きなポイントです。

その他の食材においても、ほとんどの食品をこの過程のみで完全に殺菌しきることが可能なので、安全面という点から考えても非常に蒸煮窯は便利な製品なのです。

蒸煮窯の製作を依頼するなら、ぜひみわ精機まで!


ここまで蒸煮窯という製品の用途や特徴を利用においてのメリットや、どのような製品に使うことができるかについてご紹介してきました。

蒸煮窯を用いることで、安全かつ正確、そしてスピーディに大量の食品を加工することができるようになりました。

ありとあらゆる製品に対応している蒸煮窯ですが、これを導入することで、文中でご紹介したような殺菌時間の短縮作業効率の向上や、品質を保つという効果だけでなく、これまで手動で行なってきた作業を自動的に行うことができるので、人件費の削減やリソースを他のさまざまな専門的な作業に割くことができるというメリットもあります。

みわ精機では、 お客様の要望に応じた効果の蒸煮釜を生産することが可能です。

コストやサイズ性能など、どのようなご要望でもまずは一度気軽にお問い合わせください。

技術が高く、技術の高いスタッフがお客様のご要望をくみ取り最適な製品の作成提案をさせていただきます。

また、みわ精機は全ての作業工程を自社で行うので、作業工程に一貫性があり、クオリティを高めることができます。

みわ精機では、蒸煮窯意外にもさまざまな製品を制作しています。

その他の製品については別の記事でもご覧いただくことができるので、ぜひ他の記事もご覧ください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!