充填される商品は、容器とは基本的には別で製造されますが、これらの内容物は流動性が高い、つまりなめらかな液体もあれば、ヘアワックスや歯磨き粉のようなほぼ固体の粘体、また粉末の粉薬や薬のカプセルなど様々な種類があります。
今回はそんなさまざまな商品を充填する、充填機についてご紹介していきます。
充填機には様々な種類がありますが、まずは充填機の主な機能についてご紹介していきます。
どのようなものを充填できるかについてから、半自動と完全自動の違いについてまで順番にご紹介していきたいと思います。
目次
内容物を充填するための自動機
充填機は、主に流動性のある液体を指定した量を容器に供給する設備です。
充填するもの(バルク)に応じて、充填方法はさまざまあります。
オートケーサー(インケーサー)についての記事でも簡単にはご紹介しているのですが、まず充填するもの(バルク)が加熱溶解が必要なものか、非加熱製品なのかによっても変わります。
これはどういうことかと言うと、流動性の高い液体は簡単に充填することができるのですが、ある程度粘度のある内容物を充填する際は一度製品を加熱したりピストンで吸引したりして充填する必要があるのです。
ジェルやワックス、マスカラなど粘性が高く、流動性があまり無い製品の場合は充填タンクの形状が「V字ホッパー」というものになります。
これは充填精度を高く維持し続けるためには必要不可欠なパーツなのです。
充填を行う際に必要なこととして、充填機を用意するということだけでなく、内容物や容器によって柔軟に充填方法を変えるということもあります。
内容物に応じて、充填の設備は充填環境を柔軟に変更する必要があります。
様々なものを充填できます
充填器を用いて充填するものは、日用品ならば例えば食品。
醤油、ケチャップなどから整髪料、ヘアオイルなど一定の粘度があるもの。
また粉末の薬や調味料、粘度が高いもので言うとペースト系の調味料などがあります。
また、硬化剤や潤滑油などの業務用の液体にも対応できる充填機もあり、充填機を用いる容器についても大きなもので業務用の一斗缶やドラム缶、飲料用の缶やプラスチックの容器、ビール瓶などさまざまなものがあります。
半自動から完全自動まで、様々な充填方法があります
充填方法についても様々な種類があります。
人の手を介して充填する半自動充填機というものもありますが、本記事では主に全自動充填機についてご紹介していきたいと思います。
全自動充填機の充填方法には
指定した重量になるまで、製品の重量をはかりながら充填する方法である重量式や、設定した容積一杯に充填するマス計量式、あらかじめ設定しておいた高さに液面が達するまで充填する質量流量式、規定の内容量をピストンを用いて吸引し、充填する容量式という方法など、目的とする充填物によって最も最適な充填方法を考える必要があります。
他に注意しなければいけない点として、充填物によって規定量にムラが出やすくなるということもあります。
規定量にムラが出にくいよう工夫されている充填機を選ぶことをお勧めします。
充填機に必要な性能とは?
ここまで充填機の基本的な情報についてご紹介してきましたが、「性能の高い充填機」とはどのようなものを指すのでしょうか?
ここからは、充填機に求められる性能を、大きく3つに分けてご紹介していきます。
精確性
まず、充填機には精確性が求められます。
充填機は、ありとあらゆる製品を容器に自動的に詰めていく製品ですが、もちろん食品や薬品なども扱います。
人の身体に入るものですから、規定量を確実に詰めていくことが求められます。
もちろん、食品や薬品以外の製品においても規定量を精確に詰めることは必要不可欠です。
精確に詰めることができなければ、消費者からのクレームにも繋がりかねません。
よって、長い期間にわたって利用してもエラーが起きず、精確に製品を容器に詰め続けられる精確性、耐久性が求められます。
精確性を追求することができれば、機械は疲れませんので、集中力の欠如や疲労によって発生する人為的なエラーが発生しない分、手作業で製品を詰めるよりも精確性が高いと言えます。
スピード
充填機には、スピードも求められます。
先ほど「精確性が充填機には不可欠である」とご説明しましたが、充填機にはもちろんスピードも大切です。
精確かつ、スピーディーに作業を行うことができれば、充填機を導入する以前と比べて何十倍と生産性を向上させることもできるでしょう。
充填機には、製造コストはもちろん、付属するパーツや環境を整える必要もあり、決して簡単に導入できるものとは言えません。
しかし、そのぶん目的に合った性能の高い充填機を導入することができれば、企業の生産性や売り上げは圧倒的に向上するでしょう。
異物混入を検知する機能
充填機は、食品や薬品をはじめとした、人間の口に入るものはもちろんですが、基本的に「消費者の元に届く製品を製造する機械」ですので、異物混入を検知する機能も必須です。
異物混入を徹底的に検知する機能を導入することにより、異物混入のリスクを完全に排除し、消費者に安心して商品を利用してもらうことができます。
近年では、少しでも生産の過程で商品に異物が混入しよう物なら、それが消費者にとって安全でも危険でも、簡単にSNSで拡散され、企業の評判に大きく関わる時代です。
たった一つのミスで、たった一つのツイートで会社の命運が左右されるようなこともあります。
生産工程における安全性をパッケージに明記しているお菓子などもあり、より安全性の高さが求められる時代です。
このような機能を導入することにより、生産する側も安心して商品を提供することができるようになります。
充填機に設置する付属機器には、内容の過不足検知ができる専用の充填ノズルなどもあります。
特に、食品や薬品を扱う製造会社においては、過不足は致命的な問題となりえますので、異物混入を感知する機械と共にそちらを導入してみるのも良いかもしれません。
みわ精機の充填機は、精確性、スピード、その他の機能どれを取っても一級品です!
ここまで、充填機に関する基本的なご紹介から、充填機に必要な性能を大きく3つに分けてご紹介し、さまざまな側面から充填機についてご紹介してきました。
充填機には「万能性が求められます」。
精確なだけでスピードが遅くてもそれは優秀な充填機とは言えませんし、スピードが速くても精確性がなくては、消費者のもとに安全な商品を届けることができなくなってしまいます。
また、それらの条件を両立しようとすると、かなり高額な製作費がかかってしまうのが充填機の実情です。
そこで、みわ精機では、精確かつスピーディな作業を行うことのできる、生産性の高い充填機を、お客様の要望に応じてオーダーメイドで製作しています。
その理由として、お客様の希望を詳細にわたって実現し、最高の商品をお届けしたいという気持ちがあるからです。
みわ精機は、充填機の製作において、必要のない機能を排除し、必要な機能が何かを徹底的に洗い出すことで、コストを削減することができます
「性能の高い充填機を作成してもらいたいけれど、予算が足りるのか心配…」
そんな、企業の担当者様は、是非一度お問い合わせページからお気軽にお問い合わせください。
貴社のご予算やご要望に応じて、最適な充填機の製作プランを作成させていただきます
また、工場内においてスペースを有効活用し、より快適にスタッフの方々に作業をしていただくためにも、ご希望があれば、こちらから工場内を拝見に伺い、製作する充填機のサイズや形、デザインの提案を行います。
みわ精機がここまでこだわるのは、スタッフの徹底的なプロ意識によるものです。
良い製品を、本当に求めている人のために作りたい。
みわ精機には、このような熱い想いを持った、技術が高くさらにその高い技術を常にブラッシングし続ける、製品を作ることに命をかけたスタッフが多数在籍しています。
そんな精鋭スタッフが、お客様の意思をくみ取り、最高の商品を製作いたします
どんなご要望でも、まずは気軽にご相談ください。
みわ精機は、担当者様からのお問合せをお待ちしております。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!